2024.08.20お知らせ
KBSへ色んな生き物が遊びに来てくれます。
サワガニもよよく遊びに来てくれるのですが
子持ちのサワガニは初めて見ました!
今年は長いお盆休みだったので
旅行やバーベキュー、帰省などで
高速道路を使用した人も多いかと思います。
その高速道路に関するニュースで
お盆休み中に飛び込んできたのが逆走のニュースです。
「正面衝突された車に子どもが…お盆の高速逆走車炎上 2人死亡」
「東北道で81歳男性が逆走しバイクと衝突」
普段のニュースではどこか他人事で見てしまいますが
このニュースはお盆休み中に飛び込んできたこともあり
予定を控えていた人たちに大きなインパクトを与え
多くの人が恐怖を感じたと思います。
ではなぜ逆走が起きてしまうのでしょうか。
逆走とは認識せずに逆走を起こしてしまう【過失】と
認識しながらも走行する【故意】があります。
料金所付近
・料金所から入り入口専用通路ではなく出口専用通路へ走行し逆走【過失】
・出口専用料金所から入りそのまま出口専用通路へ走行し逆走【過失】
など
インターチェンジ(IC)付近
・乗ったインターチェンジを間違え本線の合流地点からUターン【故意】
・目的の出口を通り過ぎ本線でUターン【故意】
など
パーキング(PA)/サービスエリア(SA)付近
・出ていく際に出口からではなく入口から出ていき逆走【過失】
・出口から出たが本線の進行方向を誤り合流地点から逆走【過失】
など
同じ逆走にも様々な要因があります。
また逆走を起こすのは高齢ドライバーだけ思われがちですが
運転に不慣れなドライバー、寝ぼけやうっかりの注意散漫、疾患による判断力の低下など、
年齢に係わらず若年層のドライバーでも起きており
ハンドルを握る全ドライバーに起こりうるということです。
では実際に高速道路上で逆走車に遭遇した際は
どう対処すればよいのでしょうか。
逆走車を遥か前方に発見したからといって
簡単に避けられるわけではありません。
運転する車が100㎞/hで走行し、
逆走してくる車も100㎞/hで走行していた場合、
両車両の速度を足した相対速度は200㎞/hとなり
前方から200㎞/hの車が向かってくることと同じになります。
そのため気付いた時にはすぐ目の前まで迫ってきているで
事故を避けるにはより素早い判断が必要です。
しかし200㎞/hで向かってくる車への
的確で冷静な判断となると相当難しいこです。
なので「逆走車が向かってくるかもしれない」と意識しながら運転を行い、
素早く察知できる状態を作っておくことが重要になります。
高速道路を管理するNEXCOによると
逆走が発生している6割が
料金所やETCゲートが設置されているインターチェンジ(IC)と
違う路線の高速道路をつなぐジャンクション(JCT)で起きているそうです。
その付近に差し掛かる際はより一層の意識をして走行する必要がありそうです。
いざ逆走車と遭遇してしまった場合は
相対速度200㎞/hで向かってくる車を
ハンドル操作だけ避けるのはとても難しくなるため
まずは運転する車の減速を考え
素早く後方の安全確認を行い速度を落とします。
次に通行している道路の最も左車線へ車線変更し逆走車を避けます。
これは逆走車のドライバーが
「自分は走行車線を走っている」と勘違いしていることが多く
こちら側から見た場合の最も右車線を走行してくる傾向がある為です。
無事回避できたら
自らの安全が確保できるPA/SAで110番へ通報します。
または非常電話での通報や、
料金所のスタッフにいち早く伝え
高速道路上の情報版などへ警戒情報を発信してもらい
目撃者自身が被害を最小限で抑えることも重要になります。
国土交通省によると
2017年から2022年の逆走発生件数は年間で約190件、
なので2日に1回は逆走が起きていしまっているのが現状です。
「する側」にも「遭遇する側」にもなりえる逆走。
大切な家族や仲間に悲しい想いをさせない為にも
高速道路は危険なところだということを再確認して
高速道路を運転する際はもう一度気を引き締め直し
高速道路でも「かもしれない運転」を意識しましょう。
ちなみに逆走で事故を起こし被害者が負傷した場合には
『危険運転致死罪』に該当し『15年以下の懲役』と重い罰則が科されるそうです。